久常涼(ひさつね りょう)選手は現在アメリカツアーに挑戦している注目のプロゴルファーです。
そんな久常涼選手を育てたご家族について、父親の職業や弟さんのゴルフ経歴、そしてプロになるまでの道のりをご紹介します。
久常涼の実家の家族はどんな人?
久常涼(ひさつね りょう)選手の実家は岡山県で、ご家族は4人です。
- 父親 ゴルフが趣味
- 母親
- 長男 涼選手:本人
- 次男 アマチュアゴルファーとして活躍中
お父様はインタビューに応じる機会もあることから、記事などでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
出典:ゴルフダイジェスト
父親の職業は?
お父様は久常正人さんという方で、公的機関に勤めるお仕事をされています。
「うちは普通の家庭」と語る正人さんですが、久常涼選手が幼い頃からゴルフを始めるきっかけを作りました。
ゴルフを始めたきっかけは父との練習
久常選手が3歳のとき、正人さんのゴルフ練習についていったことが、ゴルフを始めるきっかけでした。
一般的に、ゴルフは費用がかかるスポーツですが、久常家では「都会ほどお金がかからなかったことが大きかった」と振り返っています。
正人さん自身は「ゴルフはあまり上手くない」と謙遜されていますが、久常選手が幼い頃から実力を伸ばしていったことを考えると、お父様のサポートが大きかったことがわかります。
また、久常選手は小学校に入る頃にはすでに「父親よりも自分の方が上手い」と感じていたそうです。
とはいえ、父のアドバイスは「半分以上聞いていなかった」とも(笑)。親子ならではの微笑ましいエピソードですね。
弟「久常優樹」もゴルファー
久常涼選手には5歳年下の弟、久常優樹(ひさつね ゆうき)さんがいます。
優樹さんもゴルフをプレーしており、現在はアマチュア選手として活躍中です。
出典:ゴルフダイジェスト
兄・久常涼選手の影響で9歳からゴルフを始め、家族で一緒に練習に励んできたそうです。
また、2023年11月に開催された「石川遼インビテーショナル ジャパンジュニア&カレッジマスターズ」で優勝するなど、素晴らしい成績を収めています。
さらに、「兄を目標の選手としている」とコメントしており、「ゴルフの実力はもちろん、海外で挑戦している姿もすごい」と尊敬している様子が伝わります。
将来的に兄弟でツアーに出場する姿を見られるかもしれませんね。
久常涼の出身地は「岡山県・津山市」
久常涼(ひさつね りょう)選手は岡山県津山市の出身です。
津山市は、「津山城」や「城東町並み(重要伝統的建造物群保存地区)」がある歴史のある街。風情ある街並みが魅力の地域です。
また、ご当地グルメとして有名なのが「津山ホルモンうどん」。ぷりぷりのホルモンと濃厚なタレが絡んだうどんが特徴です。
もしかしたら、久常選手もホルモンうどんを食べて育ったのかもしれませんね。
久常涼の学歴|ジュニアゴルファーからプロ転向までの歩み
久常涼(ひさつね りょう)選手は幼少期からどのように過ごし、プロゴルファーになったのでしょうか?
出身小学校|津山市立広野小学校|ひとりで夜行バス遠征
久常涼選手は岡山県津山市の小学校に通い、幼少期からゴルフに親しんでいました。
父親の影響で3歳からゴルフを始めましたが、小学1年生から本格的に取り組みます。
ゴルフは経費のかかるスポーツですが、家族は工夫を重ねてサポート。クラブはオークションで探し、移動費も節約。久常涼選手自身、小学校高学年からひとりで遠征し、夜行バスを利用することもありました。チケットの手配なども自分で行っていたそうで、幼いころから自立心が強かったことがうかがえます。
また、小学校時代はサッカーもしており、一時はゴルフが嫌になったことも。しかし、「ゴルフは全て自分の力で結果を出せるスポーツ」と考え、本格的にゴルフに打ち込むようになります。
卒業アルバムに書いた夢は「プロゴルファー」。幼い頃から目標をしっかり持っていたのですね。
ちなみにサッカーが好きな久常選手は目標とする人のひとりに、サッカー選手の「久保建英(くぼ・たけふさ)さん」をあげています。
出身中学|津山市立津山東中学校|「世界で戦う選手になりたい」と決意
久常涼選手の出身中学は「津山市立津山東中学校」です。
中学進学後もゴルフに励み、中学3年で「日本ジュニアゴルフ選手権(男子12〜14歳の部)」で優勝。
このとき、「将来は松山英樹プロのように世界で戦う選手になりたい」と語っています。
目標を公言し、それを実現していく姿がかっこいいですね!
出典:ゴルフダイジェスト
2024年の全米プロゴルフ選手権で松山英樹プロと同組でプレー
出身高校|岡山県作陽高等学校|ゴルフの名門へ進学
高校は岡山県内のゴルフ強豪校に進学。※2023年に移転し、「作陽学園高等学校」と校名が変更されました。
ゴルフ部は全国的にも有名で、卒業生には「渋野日向子(しぶの ひなこ)選手」「幡地隆寛(はたぢ たかひろ)選手」などがいます。
久常涼選手が中学生の頃、渋野日向子選手が高校生として在籍。直接の交流はなかったものの、彼女の明るく親しみやすい人柄を感じていたそうです。
また、久常選手は飛距離のある「幡地隆寛選手」に憧れ、高校時代から「幡地選手のような魅せるゴルフがしたい」と語っていました。
その後、プロ転向後の試合(下部ツアー)で幡地選手と同じ組でプレーし、初優勝を飾ることになります。「憧れの先輩と優勝争いができて嬉しかった」と話しており、夢を叶える力強さを感じますね!
久常選手は高校2年生になるとナショナルチームに選ばれ、活躍の場を広げます。

高校卒業後すぐにプロの道へ
通常、男子プロゴルファーは大学に進学してからプロ転向する流れが多いですが、久常涼選手は高校卒業後、すぐにプロゴルファーの道へ進みました。
ご家族からは大学進学を勧められる声もあったそうですが、本人は「プロとして戦うなら、できるだけ早く挑戦したい」と決意。
プロ転向当初の世界ランキングは1000位台と決して高くありませんでしたが、持ち前の粘り強さで実績を積み、わずか3年後には欧州ツアーで初優勝を飾ります。
久常涼は何回優勝している?
久常涼(ひさつね りょう)選手のプロ転向後の主な成績をまとめました。
優勝回数は通算1勝です。
年度 | 大会名 | 順位 |
---|---|---|
2024 | ウィンダム選手権 | 3位 |
2023 | カズー・フランスオープン 🏆欧州ツアー初優勝🏆 | 優勝 |
2023 | マジカル・ケミアオープン | 3位 |
2022 | フォーティネット・オーストラリアPGA選手権 | 2位 |
2022 | ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント | 2位 |
欧州ツアー優勝|日本人3人目の快挙|英語でインタビュー
2023年、欧州ツアー「カズー・フランスオープン」で優勝。
この大会での日本人優勝は、青木功プロ・松山英樹プロに続く3人目の快挙となりました。
しかも、久常選手は試合後のインタビューで通訳なしの英語受け答えを披露。海外ツアーに挑戦する強い覚悟と努力が伝わってきますね。
現在も世界を舞台に活躍中の久常選手。今後のさらなる飛躍に期待が高まります。
※日本語字幕はありません※
▶10:30~ 久常涼選手の英語のインタビューがご覧いただけます。
🇫🇷 カズー・フランスオープンとは?
「カズー・フランスオープン(オープン・ド・フランス)」は、ヨーロッパを代表する伝統あるゴルフトーナメントのひとつ。毎年9月、フランス・パリ郊外にある名門コース「ル・ゴルフ・ナショナル」で開催され、世界中のトッププレイヤーが集結します。
主催はフランスゴルフ連盟(FFGolf)。
この大会は、1906年に始まった歴史ある大会で、近年では「カズー・オープン・ド・フランス」としても親しまれています。
ライダーカップの舞台にもなった美しいコースで繰り広げられる熱戦は、世界中のゴルフファンを魅了し続けています。
欧州ツアーの新人王を受賞!
カズー・フランスオープンで優勝した久常涼選手は欧州・DPワールドツアーの新人王「サー・ヘンリー・コットン・ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました(2023年11月。受賞当時21歳)。
出典:ALBANet
これは日本人選手にとっても歴史的な快挙!ファンとしても嬉しいニュースですね。
今後も久常涼選手に続く日本人選手が現れ、さらにゴルフ界が盛り上がることを期待したいです。
DPワールドツアーとは?
- DPワールドツアーは、1972年に創設された男子ヨーロッパプロゴルフ協会(旧・ヨーロピアンツアー)を前身とする国際ツアーです。
- 2021年にドバイの港湾運営会社「DPワールド」がタイトルスポンサーとなり、「欧州ツアー」から現在の名称に変更されました。
- 米国のPGAツアーに次ぐ規模を誇り、世界各国のトッププレーヤーがしのぎを削る舞台となっています。
そんな世界屈指のツアーで、日本の若き才能・久常涼選手が新人王に輝いたのはまさに快挙。
サー・ヘンリー・コットン・ルーキー・オブ・ザ・イヤーとは?
Sir Henry Cotton Rookie of the Year は、伝説のゴルファーヘンリー・コットン(1907-1987年)の名を冠した欧州ツアーの新人王に贈られる名誉ある賞です。
コットンは全英オープンを3度制し、世界ゴルフ殿堂入りを果たした偉大な選手。その名を継ぐこの賞は、将来のスター選手が歩む第一歩として大きな意味を持ちます。
久常涼選手がこの賞を受賞したことは、世界の舞台で認められた証。今後のさらなる飛躍に期待が高まりますね。
久常涼のwiki風プロフィール
久常涼(ひさつねりょう)選手のプロフィールです。
氏名 | 久常涼(Ryo Hisatsune) |
出身地 | 岡山県 |
生年月日 | 2002年9月9日 |
身長 | 175cm |
血液型 | B型 |
ゴルフ歴 | 3歳~(父親の影響) |
プロ転向 | 2020年12月10日(高校3年) |
久常涼選手は帯同マネージャーをつけず、海外26カ国を転戦。移動や食事など、さまざまな手続きを自身でこなしてきました。
ジュニア時代から培った自立心が、世界を舞台に活躍する強さにつながっているのかもしれませんね。
そんな久常選手が目標とする選手の一人が、世界中を転戦しながらプレーする 川村 昌弘(かわむら まさひろ)選手 です。
「川村選手のように世界を舞台に戦いたい」という想いを胸に、さらなる飛躍を目指しています。
出典:Sportsnavi
左から川村選手、久常選手
🏌️♀️世界を舞台に戦う 川村昌弘選手 とは?
久常涼選手が目標とする川村昌弘選手は、どのようにして世界で戦い続けているのでしょうか?彼のプロゴルファーとしての挑戦と歩みを、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
久常涼の実家の家族・経歴まとめ
この記事では 久常涼(ひさつね りょう)選手 について
- 一般家庭からプロゴルファーを目指す。
- 弟はアマチュアゴルファーとして活躍中。
- 小学生のときはサッカー少年でもあった。
- 日本人として初めて欧州ツアーの新人王を受賞
- 現在アメリカツアーに挑戦中。
ということについてお伝えしました。
久常涼さんを支えるパートナー、古川 莉月愛(ふるかわ りるあ)さんとの関係についてはこちらの記事でお伝えしています。マスターズ・パー3コンテストで話題になったスーパーショット(ショート動画)は必見です🏌️♀️
久常涼さんを支えるパートナー、古川莉月愛さんのご家族やジュニア時代についてはこちらの記事でお伝えしています。YouTubeではご自身のクラブセッティングを紹介するキュートな古川莉月愛さんをご覧いただけます。
コメント