生源寺龍憲(しょうげんじ たつのり)選手はプロゴルフ界に新たな風を吹き込む若手実力派プロゴルファー。
個性的な名字と冷静なプレースタイルで注目を集める彼のルーツや家族、出身校、そしてプロ転向までの歩みとは?
この記事では、生源寺龍憲選手の人物像をまるごとお届けします。
生源寺龍憲の実家と珍しい名字の由来
プロゴルファー・生源寺龍憲(しょうげんじ たつのり)選手は、山口県出身。実家は山陽小野田市(さんようおのだし)にあり、全国でもわずか150人ほどしかいないという、とても珍しい姓を持っています。
「生源寺」という名字の由来は、滋賀県・比叡山のふもとにあるお寺「生源寺」にちなんだもの。天台宗の開祖である最澄が生まれた由緒正しいお寺です。ただし、生源寺選手のご実家がお寺というわけではありません。
大学時代にその「生源寺」を訪れた際、住職から「“生源寺”という名字の方がお参りに来られたのは、あなたで4人目です」と声をかけられたという心温まるエピソードも。きっと、ご住職にとっても嬉しい出会いだったのでしょうね。
ちなみに、生源寺選手の幼少期からのニックネームは「げんじ」。今でもプロ仲間から親しみを込めてそう呼ばれているそうですよ。
生源寺龍憲の父親はゴルフ好き
生源寺龍憲選手がゴルフを始めたきっかけは、父親の影響。
小学生の頃から父とともにクラブを握り、その時間がプロへの第一歩となりました。
職業などの詳しい情報は公表されていませんが、息子の名前には深いこだわりがあったそうです。
「龍憲」という名前は、お父様が「龍」の字に強い思いを込めて名づけたもの。
龍は古くから“成功・飛躍・幸運”を象徴する存在として知られています。その名の通り、これからますます大きな舞台での活躍が期待されます。
生源寺龍憲の母親や兄弟姉妹
一方で、生源寺龍憲選手のお母様や兄弟姉妹についての情報は、今のところ明らかになっていません。
ただ、実家のエピソードから、ご家族との関係性がうかがえます。
「実家にはあまり帰らないんです。落ち着きすぎて、成長が止まっちゃう気がして」と話す生源寺選手。裏を返せば、それだけ実家は安心できる“癒しの空間”なのでしょう。
今後の活躍とともに、ご家族のエピソードが明かされていくかもしれません。
生源寺龍憲の学歴|ジュニアゴルファーからプロ転向までの歩み
生源寺龍憲(しょうげんじ たつのり)選手は、山口県山陽小野田市出身。
山陽小野田市は日本の「夕陽百選」にも選ばれた「きららビーチ焼野」や、釜業のまちとしても知られる自然豊かな地域です。
そんな穏やかな環境の中で、生源寺選手はスポーツに親しみながらのびのびと成長していきました。
出身小学校|赤崎小学校|10歳でゴルフと出会う
生源寺選手が通っていたのは、山陽小野田市の公立校「赤崎小学校」。
校区には市のシンボル「竜王山」があり、自然に囲まれた場所で感性を育んだ少年時代を過ごしました。
実は、生源寺選手はサッカー少年。
そんな彼がゴルフに出会ったのは、小学4年生のとき。お父様のゴルフ練習に同行したことがきっかけで、その魅力に引き込まれていきます。
最近ではゴルフ英才教育が当たり前となり、幼児期からスタートする選手も少なくない中、小学4年生というのは決して早くはないスタート。それでも、生源寺選手はそこから才能をぐんぐん伸ばしていきました。
ちなみに、書道を習っていた時期もあり、7段という腕前の持ち主。ゴルフに必要な集中力や精神力も、こうした習い事で養われたのかもしれませんね。
出身中学|竜王中学校|地元で腕を磨く
赤崎小学校を卒業した生源寺選手は、同じく山陽小野田市内の「竜王中学校」に進学。
多くの地元の子どもたちが通う地域密着型の中学校です。
中学時代の具体的な大会成績などは明らかになっていませんが、ジュニアゴルファーとして日々練習に励みながら、確実に実力をつけていったことは間違いありません。
出身高校|作陽学園高等学校|進学コースでゴルフを両立
生源寺龍憲選手が進学したのは、岡山県津山市にある名門校「作陽学園高等学校(現:作陽高等学校)」。
この学校は、ゴルフ部の強豪として知られ、渋野日向子選手をはじめ(同級生)、幡地隆寛選手や久常涼選手など、数多くのトッププロを輩出しています。
そんな環境にありながら、生源寺選手が選んだのは、意外にもゴルフに特化した「スポーツコース」ではなく、勉強との両立を重視する「進学コース」でした。
彼は当時をこう振り返っています。
「ゴルフだけするというのが好きではなくて、いい大学にも入りたいと思っていた」
とはいえ、決してゴルフをやめるつもりはありませんでした。むしろ「ゴルフだけやってるヤツには絶対に負けたくない」と語るように、勉強もゴルフも全力で取り組むという強い信念があったのです。
進学コースでの生活は忙しく、放課後の練習時間はスポーツコースの生徒たちよりも少なかったかもしれません。しかし、限られた時間の中で工夫を重ねることで、むしろ集中力や効率の面で成長するきっかけとなったのではないでしょうか。
高校では全国大会への出場も果たします。初めて目の当たりにするハイレベルな世界に圧倒されつつも、それが彼にとってはさらなる飛躍のきっかけとなりました。
出身大学|同志社大学|20歳でプロを決意
生源寺龍憲選手は、作陽高校卒業後、名門・同志社大学 商学部に進学しました。
実はもともと「自分でビジネスをしたい」という夢を持っており、そのために大学で学ぼうと考えていたという生源寺選手。どちらかといえば“起業家志向”だったとも言えます。
しかし、大学生活のなかで次第に心境が変化します。
「ゴルフで勝負できる時間は限られている」
そう感じた生源寺選手は、20歳・大学3年生のときにプロ転向を決意しました。
コーチ・水巻善典プロとの出会い
プロを目指す後押しとなったのが、同志社大学ゴルフ部のコーチ・水巻善典(みずまき よしのり)プロとの出会いです。
元ツアープロであり、PGAツアーや国内トーナメントでの経験も豊富な水巻プロ。
「彼は素直でまっすぐな子」と語り、生源寺選手にとっては技術だけでなくメンタル面でも支えとなる存在だったようです。
この出会いが「本気でプロを目指してみよう」と思う大きなきっかけとなりました。
大学時代の主な成績
年度 | 大会名 | 順位 | |
---|---|---|---|
2018 | 大学2年 | 岡山県アマチュアゴルフ選手権 | 🏆優勝🏆 |
2018 | 大学2年 | 岡山県オープンゴルフ選手権 | 🏆アマチュア優勝🏆 |
2019 | 大学3年 | 関西学生ゴルフ選手権 | 🥈準優勝🥈 |
2020 | 大学4年 | 関西学生会長杯 | 🏆優勝🏆 |
ゴルフと学業を両立させるなか、大学3年の2019年「関西学生ゴルフ選手権」2位に入賞。さらに翌年の2020年「関西学生会長杯」で優勝し、着実にアマチュアとしての実績を積み上げていきます。
プロ転向|ビジネスはゴルフのあとでもできる
2020年、生源寺選手は男子プロゴルファーへの登竜門であるQT(クオリファイングトーナメント)に挑戦し、プロとしての道を歩み始めました。
起業家志向の生源寺選手でしたが、「ビジネスは、後でもできますから」とも語っており、人生を長期的に見据えた計画性と、今しかできない挑戦に向かう決意がにじみ出ています。
生源寺龍憲は何回優勝している?
生源寺龍憲(しょうげんじ たつのり)選手は国内で通算2勝しています。
年度 | 大会名 | 順位 | 獲得賞金 |
---|---|---|---|
2025 | JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 | 🏆優勝🏆 | ¥10,000,000 |
2025 | 東建ホームメイトカップ | 🏆優勝🏆 | ¥19,500,000 |
プロ転向後、生源寺龍憲選手は2023年の下部ツアーで2戦連続優勝を達成。見事、年間賞金王の座にも輝き、まさに飛躍の一年となりました。
そして2025年には、ついに念願のレギュラーツアー初優勝を果たします。
この初優勝は、悪天候の影響で54ホールに短縮された特別な大会での「3日間優勝」。条件が変わる中でも実力を発揮した姿に、注目が集まりました。
さらに同年、2勝目となったのが「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」。1打差で迎えた最終日、ノーボギーで「65」のビッグスコアを叩き出し、トータル23アンダーで見事逆転優勝!
最終ホールでは仲間たちからウォーターシャワーで祝福され、会場は感動的なムードに包まれました。
しかも副賞の「サトウのごはん10年分」については、「困っている人に寄付したい」と即答。プレーだけでなく、人としてのあたたかさにもファンが増えた瞬間でした。。
生源寺龍憲のwikiプロフィール
生源寺龍憲(しょうげんじ たつのり)選手のプロフィールです。
氏名 | 生源寺龍憲(Shogenji Tatsunori) |
出身地 | 山口県 |
生年月日 | 1998年05月15日(27歳) |
身長 | 162cm |
血液型 | O型 |
ゴルフ歴 | 10歳~ |
プロ転向 | 2020年 |
●趣味:読書、旅行、おいしいもの巡り
好きな言葉|敵はいつも、自分の中にいる
「enemy is always in myself/敵はいつも、自分の中にいる」は、生源寺龍憲選手が大切にしている言葉です。
何かと競争の多いスポーツの世界で、相手ではなく「自分自身」こそが最大のライバルだと感じているのかもしれません。
「敵がいるとすれば、それは他人ではなく、弱さや不安、迷いを抱えた“自分の心”なんだ」そんな想いが、この言葉には込められているのでしょう。
誰かと比べて落ち込んだり、自信をなくしたりすることは、私たちの生活でもよくあること。そんなときこそ、生源寺選手のように「自分と向き合う勇気」を持ちたいですね。
生源寺龍憲の実家の家族・経歴まとめ
この記事では 生源寺龍憲(しょうげんじ たつのり)選手 について
- 出身地は、自然と海に恵まれた山口県・山陽小野田市。
- 全国でも珍しい名字「生源寺」は、滋賀県・比叡山のふもとにあるお寺がルーツ。
- ゴルフを始めたきっかけは、8歳の頃に父親の練習についていったこと。
- 高校はゴルフ強豪校「作陽高等学校」へ進学。プロゴルファーの渋野日向子選手とは同級生。
- 大学は同志社大学に進学し、在学中にゴルフ部のコーチ・水巻善典プロとの出会いがプロへの道を後押し。
- 大学4年でプロ転向を決意し、QTに挑戦してツアー本戦への切符をつかむ。
- 国内ツアーではすでに通算2勝を挙げ、今後の活躍がますます注目される存在に。
という内容をお届けしました。
次は賞金王争い?それとも米ツアーへの挑戦?今後の飛躍が楽しみですね。
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