原英莉花(はら えりか)選手は圧倒的なスタイルと華やかなオーラで一度見たら忘れられないプロゴルファー。でも、その実力は見た目以上に“本物”。
ジャンボ尾崎さんに弟子入りした高校時代、プロテストの悔しさを乗り越えたエピソード、そして「メジャーハンター」と呼ばれる所以──彼女のゴルフ人生には、努力と挑戦、そして笑顔が詰まっています。
今回は、そんな原選手の原点である家族のエピソードからプロとしての歩みまでを、まるっとご紹介します。
原英莉花の実家の家族はどんな人?
原英莉花(はら えりか)選手の実家は神奈川県で、5人家族です。
父親
母親 ゴルフ好き
長男
長女 英莉花選手(本人)
次男 キャディを務めた
どんなご家族なのかみていきましょう。
父親と母親
ご両親はこれまで公の場に登場されたことがなく、詳しい情報も公開されていません。
そのため、職業やゴルフ歴などについても明らかにはされていないのが現状です。
ただ一方で、お母様がゴルフ好きであることはインタビューの中で語られており、家族の中にゴルフが身近な存在だったことがうかがえます。
プロゴルファーの北田瑠衣さんがラウンドリポーターを務めたときのこと。原英莉花選手のお母様をコース脇で見かけたそうで、「同じようなスタイルのお母さまがいらして。もうDNAだなって(笑)遺伝子レベルが違うんですよ」と語っていました。
このエピソードからも、原選手のお母様はきっとスラッとしたスタイルの持ち主なんでしょうね。親子で並んだ姿、きっと目を引く美しさなんだろうなと想像してしまいます。
姉妹兄弟
原英莉花選手は3人兄弟の真ん中っ子です。
兄と一緒にさまざまなスポーツに挑戦
お兄さんについての詳しい情報は公表されていませんが、原選手は幼い頃、兄妹でテニスや野球、卓球など、いろいろなスポーツにチャレンジしていたと語っています。
また、「背が高かったのでスポーツを勧められた」とも話しており、もしかするとお兄さんも高身長で、運動神経が良かったのかもしれませんね。
弟はキャディに挑戦
2024年に開催された「アクサレディス」では、原選手の弟さんがキャディに初挑戦しました。
…とはいえ、ゴルフ経験は「小学生のときにちょっと球を打ったことがある」程度とのこと。おそらく普段から、姉の練習につき合っていた成果(?)が発揮されたのかもしれません。
弟さんは会社員とのことで、「2日有休を取れば行けるよね?」という姉からのひと声で、キャディ決定。まさに“あうんの呼吸”ですね。こういうところに、兄弟ならではの距離感がにじみ出ています。
ちなみにこのトーナメントは、弟さんの誕生日、そしてお祖母様の命日が重なっていたそうで、ご家族にとっても特別な一日になったのではないでしょうか。
試合後、原選手はなんと、弟さんにバイクの免許費用とバイク本体をプレゼントする予定とコメント。まさかの“高額キャディ報酬”に、弟さんも「またお願いします!」と思ったかも…?
そんな弟さんについて、原選手は「昔はよく喧嘩したんですけど、今はすごく気配りできるようになって」とコメント。成長した弟の姿に、姉としてもグッとくるものがあったのかもしれませんね。
原英莉花の学歴|ジュニアゴルファーからプロ転向までの歩み
実は原英莉花(はら えりか)選手、子どもの頃は「運動音痴だった」と自ら語っています。走るのも苦手、球技もまるでダメで、バットやラケットに球を当てるのもひと苦労だったとか。
…えっ、本当に?と、今の活躍を知っている私たちにとっては、まさに“信じられない過去”ですよね。
そんな彼女がどうやってプロゴルファーとして花開いたのか——その道のりをのぞいてみましょう。
出身小学校|横浜市磯子小学校|母のすすめでクラブを握る
原英莉花選手は、地元・神奈川県の公立校「横浜市磯子(いそご)小学校」に通っていました。
運動がちょっぴり苦手だったという原選手が、初めてゴルフクラブを握ったのは9歳のとき。ゴルフ好きのお母様に「止まってる球なら当てやすいんじゃない?」と誘われ、打ちっぱなしに挑戦してみたところ……なんと、いきなり1発目でナイスショット!
原選手自身、「あのとき当たってなかったら、きっと今ごろゴルフはしていない」と語るほど、人生のターニングポイントになった出来事だったそうです。
その後、10歳でコースデビュー。毎日のように練習を重ねるうちに、周囲から「将来はプロになるんだよね?」と声をかけられることも増えていきます。
もともと負けず嫌いな性格も手伝って、「上手な人には負けたくない!」と努力を重ね、プロゴルファーという夢に向かって本格的に歩み始めました。
出身中学|横浜市立岡村中学校|絶対にプロになる
原英莉花選手は、地元・神奈川県の公立校「横浜市立岡村中学校」に進学しました。
中学時代について、原選手は「全然実績はなかった」とあっさり語っています。実際、目立った大会成績は残っていないものの、心の中には誰にも負けない熱い決意があったようです。
「無理だよ」「できないよ」と言われれば言われるほど燃える、ちょっぴり天邪鬼(あまのじゃく)な性格で、「絶対にプロゴルファーになる」と自分自身に誓っていたのだとか。
遊びたい年頃でも、誘惑に負けずに一人で練習場へ通う日々。友達が放課後に盛り上がる中、原選手は黙々とスイングを磨いていました。その姿勢には、すでにプロの片鱗が見えていたのかもしれませんね。
中学時代の主な成績
年度 | 大会名 | 順位 |
---|---|---|
2014 | 神奈川県アマチュアゴルフ選手権 女子の部 | 5位 |
2014 | 全国中学校ゴルフ選手権春季大会 | 9位 |
2014年3月、原英莉花選手は中学3年生のとき、全国中学校ゴルフ選手権(全国大会)に出場。全国のトップジュニアが集まるなか、堂々の9位という成績を収めました。
このとき優勝したのは、攻めのゴルフが持ち味の勝みなみ選手。同じく将来のスター候補として注目されていた畑岡奈紗選手も、4位タイと好成績を記録しています。
まさに“未来のトッププロが勢ぞろい”した大会だったことがわかりますね。そんな中での9位という成績は、原選手の可能性をしっかりと感じさせるものでした。
出身高校|湘南学院高等学校|ジャンボ尾崎に弟子入り
原英莉花選手は、神奈川県横須賀市にある私立の「湘南学院高等学校」へ進学しました。
この高校にはゴルフ部があるものの、原選手いわく「どちらかというと同好会っぽい雰囲気だった」とのこと。部活というより“ゴルフ好きの集まり”といった感じで、本格的な練習は放課後に近くの練習場へ通うスタイルだったそうです。
そんな高校生活の中、2015年には大きな転機が訪れます。関係者の紹介で、ゴルフ界の生きる伝説「ジャンボ尾崎さん(尾崎将司プロ)」に弟子入りすることに。
高校時代の主な成績
年度 | 大会名 | 順位 |
---|---|---|
2015 | ジャックバニージュニアチャンピオンシップ | 2位T |
2016 | 神奈川県アマチュア選手権大会 女子15~17歳の部 | 優勝 |
2017 | リゾートトラストレディス \ローアマチュア/ | 16T |
2016年、高校3年生になった原英莉花選手は、神奈川県アマチュア選手権大会で見事に優勝。地元でのタイトル獲得は、大きな自信につながったはずです。
さらに同年5月、プロの舞台であるリゾートトラストレディスにも出場。強風の影響で最終日が中止となり、異例の2日間競技となった中、トータル4アンダー・16位タイという堂々たる成績を残し、ローアマチュア賞を獲得します。
この快進撃で「ジャンボのまな弟子」として一気にメディアでも注目の存在に。大舞台でも物おじせず結果を出した原選手の姿に、多くのゴルフファンが将来を期待したことでしょう。
原英莉花のプロ転向
高校卒業後、原英莉花選手は大学には進学せず、プロゴルファーの道を目指します。
初のプロテスト|2打差で及ばず
2017年、初のプロテストに挑戦。
一次・二次試験は堂々のトップ通過。誰もが「このまま一発合格か?」と期待を寄せていました。
しかし、運命のいたずらは最終日に訪れます。10番ホールで放ったティショットが、なんと送電線に当たるというアクシデント。規定により打ち直しとなった2球目は、まさかのロストボールに。痛恨の一打で、合格ラインにわずか2打届かず、不合格という結果に終わってしまいました。
合格まであと2打。悔しさでいっぱいの原選手に、ジャンボさんがかけた言葉は「おまえ、何歳だよ。10代じゃねぇか。まだ若いんだから」。叱咤でも励ましでもなく、ただ真っ直ぐな言葉。
「ジャンボさんにそう言ってもらえて、また頑張ろうと思えた」と、原選手はのちに語っています。
あの日の悔しさと、師匠の言葉。その両方が、彼女を本当の意味で“プロ”に向かわせたのかもしれません。
リベンジの二度目|つかんだ夢の扉
そして迎えた2018年7月。再びプロテストの舞台に立った原選手は、4日間で11アンダー、堂々の10位という成績で、見事プロテスト合格を果たします。
ついに、夢にまで見た「プロゴルファー」としてのスタートラインに立った瞬間。
「強く、そして皆さんから愛されるプロゴルファーになります」と、新たな目標を胸に、原選手は力強く第一歩を踏み出しました。
原英莉花は何回優勝している?
原英莉花(はら えりか)選手の優勝歴をまとめました。
国内で通算5勝しています。(内メジャー3勝)
年度 | 大会名 | 順位 | |
---|---|---|---|
2023 | 日本女子オープン | メジャー大会 | 優勝 |
2021 | 大王製紙エリエールレディスオープン | 優勝 | |
2020 | JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ | メジャー大会 | 優勝 |
2020 | 日本女子オープンゴルフ選手権 | メジャー大会 | 優勝 |
2019 | リゾートトラストレディス | 優勝 |
メジャー初制覇|大きな自信に
原英莉花選手にとって記念すべきメジャー初優勝となったのが「日本女子オープンゴルフ選手権」。女子プロの世界で「最も格式が高い」とされるこの大会で、トータルスコア13アンダーで見事な勝利をおさめました。
原選手自身大きな自信を得た瞬間だったようです。
メジャー2勝目|年間メジャー2冠達成
原英莉花選手はなんと同じ年のシーズン最終戦でもう1つのメジャータイトルを獲得!
「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は、シーズンを通して結果を出した選ばれし選手たちだけが出場できる精鋭たちの戦い。いわば、ゴルフ界のスター選手が集う特別感のある舞台なんです。
そんな中で、原選手はトータルスコア13アンダーという圧巻のスコアで優勝。
2020年は年間メジャー2冠を達成しました。
メジャー3勝目|怪我からの復活優勝
そして3勝目となるメジャータイトルは、2023年の「コニカミノルタ杯」。
この大会では、腰の不調からくる手術明けでの本格復帰から間もないタイミングだったこともあり、
正直、周囲からは「まだ本調子じゃないのでは?」という声もありました。
…が、ふたを開けてみれば安定したショットと粘り強いパットで堂々の優勝。ケガを乗り越えての勝利に、本人も「涙が止まらなかった」と語っており、ファンの間でも「この勝利は感動した」との声が多く上がった印象的な大会でした。
原英莉花はメジャーハンター!
女子プロ界でメジャーに複数回優勝できる選手はほんのひと握りです。
その中で、原選手はすでに3つのメジャータイトルを獲得しており、メディアではメジャーハンターと呼ばれることがあります。
原英莉花選手が「ワールドレディスチャンピオンシップ」を制覇すれば、いよいよ「日本版グランドスラム達成」という大偉業に!残すはあとひとつ——果たしてその瞬間はいつ訪れるのでしょうか?

原英莉花のwiki風プロフィール
身長173センチの長身から豪快なドライバーショットを放つ原英莉花(はら えりか)選手。そんな彼女のプロフィールです。
氏名 | 原英莉花(Erika Hara) |
生年月日 | 1999年2月15日(26歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長 | 173cm |
ゴルフ歴 | 10歳〜(母のすすめ) |
プロ転向 | 2018年7月28日 |
憧れの選手 | 師匠・尾崎将司プロ |
「嫌なことはすぐに忘れるタイプですか?」という質問に対し、原英莉花選手はこんなふうに答えています。
「良かったことも悪かったことも、すべて含めて忘れます(笑)」
……えっ、全部!?😲と思わずツッコミたくなる名言ですが、そこには彼女らしい前向きなスタンスがにじんでいます。
過去の栄光にすがらず、失敗にくよくよせず、昨日の自分より今日の自分を大切にしている姿勢が伝わってきますね。
一日ごとに気持ちをリセットできるって、実はすごい才能なのかもしれません。
原英莉花の実家の家族・経歴まとめ
この記事では 原英莉花(はらえりか)選手 についてお伝えしました。
- 実家の家族は5人で三人兄弟の真ん中っ子
- 出身地は神奈川県横浜市
- ゴルフ好きな母の影響で小学生からクラブを握る
- 高校生でジャンボ尾崎に弟子入り
- プロテスト二度目の挑戦で合格
- プロ転向後は国内通算5勝。そのうち3つがメジャーで「メジャーハンター」の異名を持つ
「私にとってゴルフは“挑戦”」と語る原選手。これからどんなステージで自分を試していくのか、ますます目が離せません。
ジャンボ尾崎さんに見込まれた“逸材”は、原英莉花選手だけじゃありません!他の弟子たちの顔ぶれやエピソードは、こちらでチェックできます👇
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