笹生優花(さそう ゆうか)選手は世界ランキング最高位8位に輝いた実力派プロゴルファー。
コーチである父親と二人三脚でどんなトレーニングをしているのでしょうか? さらに、彼女を支える師匠やキャディにはどんな人物がいるのか、詳しく見ていきましょう。
笹生優花のコーチは父親!驚異のトレーニングメニューとは?
笹生優花(さそう ゆうか)選手の コーチは父親の和正さん です。いわゆる「パパコーチ」ですね。
出典:日刊スポーツ
和正さんは シングルゴルファー で、ゴルフ以外にも 柔道、空手、剣道 の経験者。
そのため、スポーツの基本は「下半身の強さと柔軟性」だと考え、独自のトレーニングメニューを課していました。
そのメニューが まるでスポ根ドラマ並みのハードさ なのです!
- ✅ 朝5時起床 → 30分ランニング → ギア最大の自転車を30分全力で漕ぐ
- ✅ 両足に2.5kgの重り、10kgのウエイトベストを着てダッシュ
- ✅ 反復横跳びを30分
- ✅ 80kgのバーベルスクワット
- ✅ ラウンド中は500gの重りをつけたままプレー
- ✅ 毎日1時間の素振り(野球の素振りも左右50回ずつ)
- ✅ シャドーボクシング
さらに、朝起きたら 250gの重りを足につけて、夜シャワーを浴びるまで外さない という生活を送っていたことも!
笹生優花選手が中学生になる頃には、なんと スクワットの回数が1日1,200回 になったそうです。普通の人なら翌日立ち上がれませんね…(というか、普通の人は1,200回もできませんが)。
ただ、インタビューでは「トレーニングが厳しかったので、1人の時はズルしてました」と笑顔で語っていたのが可愛らしいですね。
笹生優花はジャンボ尾崎の門下生
笹生優花(さそう ゆうか)選手の師匠といえば、日本ゴルフ界のレジェンド・ジャンボ尾崎さん(尾崎将司プロ)です。
2019年11月に「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生として門下生になりました。
出典:ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)
最初、笹生選手はジャンボ尾崎さんのことを知らなかったそうです。
というのも、笹生選手はフィリピン育ち。彼女の世代では宮里藍さんや石川遼さんが身近な存在だったため、ジャンボさんの名前を聞く機会があまりなかったんですね。
尾崎智春さんとの出会いがきっかけ
では、どうして笹生優花選手がジャンボ門下生になったのかというと…きっかけは、ジャンボ尾崎さんの長男・尾崎智春(おざき ともはる)さんでした。
尾崎智春さんはジャンボ尾崎さんの門下生の付き添いとして試合会場を訪れていました。そこで試合に参加していた笹生選手と出会います。
笹生選手のプレーを見た智春さんは、その粗削りながらも光るショットに、何か可能性を感じたのだそうです。そして「よかったら、うちの練習場で練習してみない?」と声をかけました。
フィリピンから日本に来たばかりで練習環境に困っていた笹生選手は、その言葉に素直に応じ、ジャンボ邸を訪問。そのまま門下生として練習を重ねるようになりました。
ジャンボ尾崎も驚いた笹生優花の実力
ジャンボ尾崎さんは笹生優花選手のショットを見て「すげえな、桁違いだな」と驚いたそうです。
一番弟子の原英莉花選手より飛ぶことから「女子であれほどパワフルなスイングができる選手は今までいなかった。どんなトレーニングをしてきたんだ?」と即、門下入りが決まったのだとか。
父親の厳しいトレーニングで鍛え上げた笹生選手について「体格を見れば努力のあとがわかる」とジャンボさんはコメントしています。さらに「マキロイのスイングに似ている。女子のヘッドスピードや体力では難しいと思っていたが、すべて彼女の努力だね。もうなにも言うことはない」と評価。
長年ゴルフ界を見てきたジャンボさんがそこまで言うほどの実力。彼女の持つポテンシャルは、本当に規格外なのかもしれません。
全米女子オープン2度の優勝
笹生優花選手は全米女子オープンに2度優勝しています。
一度目、2021年に優勝した時、ジャンボさんは「今回の優勝は彼女の育ってきた厳しい環境をバネにした何くそ精神のたまものだ」と祝福のコメントを寄せました。
こちらは笹生選手とジャンボさんの温かい交流が感じられる、貴重な映像です。
- ▶0:25~ 全米女子オープン優勝報告&グータッチ(笹生選手のパパも登場)
- ▶1:23~ ジャンボ邸での練習の様子
- ▶4:11~ ジャンボさんが練習を見守る姿も
世界を舞台に活躍する笹生選手と、日本ゴルフ界の大御所・ジャンボ尾崎さんの出会い。これからも、この師弟コンビがどんな進化を見せてくれるのか、ますます目が離せませんね。
笹生優花のエースキャディはライオネル・マーティチャック
笹生優花(さそうゆうか)選手のエースキャディは ライオネル・マーティチャックさん。
出典:ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)
カナダ出身で、世界各国で活躍するプロキャディです。
2021年の 全米女子オープン優勝 の際、序盤で苦しんでいた笹生選手を励まし続けたのがライオネルさんでした。
「まだチャンスがある、これまでのプレーを信じろ」と声をかけ、見事優勝へと導いたのです。
ライオネルさんは日本語を話せますが、試合中にヒートアップすると英語になることも。笹生選手は英語が得意なので、試合中は英語でコミュニケーションをとっている可能性が高そうですね。
そんなライオネルさんですが、過去には 東京オリンピックで熱中症になり、病院に搬送される というハプニングもありました。笹生選手のキャディを務める予定でしたが、急遽フィリピンチームのコーチが代役を務め、笹生選手は9位でフィニッシュ。もしライオネルさんが帯同できていたら…なんて考えてしまいますね。
ライオネル・マーティチャックの妻は小俣奈三香
ライオネル・マーティチャックさんは、日本の女子プロゴルファー「小俣奈三香(おまた なみか)さん」の夫です。
出典:ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)
以前は小俣選手のキャディを務めており、そのご縁で結婚。現在は2人のお子さんに恵まれています。
小俣奈三香さんは、アメリカツアーへの出場経験もある実力派のプロゴルファー。
現在は東京都内のゴルフスタジオで、レッスンプロとして活動されています。
ライオネル・マーティチャックが選ぶベストプレーヤーとは?
数々のトップ選手に帯同してきたキャディのライオネル・マーティチャックさん。
これまで多くの実力派ゴルファーとともに戦ってきた彼が「キャディが選ぶベストプレーヤー」として以下の選手を挙げています(笹生優花選手に出会う前のインタビューより)。
- 宮里藍(みやざと あい)選手(日本)
- 申智愛(シン・ジエ)選手(韓国)
- アン・ソンジュ選手(韓国)
ライオネルさんは 積極的なプレースタイル を高く評価しているようです。その視点で考えると、現在は笹生選手も間違いなく彼のベストプレーヤーにランクインしているでしょう。
笹生優花の師匠・コーチ・キャディまとめ
この記事では 笹生優花(さそう ゆうか)選手 について
- コーチは父・和正さん
- 師匠はゴルフ界のレジェンド、ジャンボ尾崎さん(尾崎将司/おざき・まさしプロ)
- エースキャディは世界で活躍するプロキャディ、ライオネル・マーティチャックさん
という内容をお届けしました。
これからも笹生優花選手の活躍に注目です。
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