原英莉花(はら えりか)選手は、長身から繰り出す豪快なショットと、華やかな存在感で多くのファンを魅了してきました。
そんな彼女の成長の裏には、プレーを支えるキャディや師匠の存在が欠かせません。
この記事では、原英莉花選手をそばで支えたキャディや師匠についてご紹介します。彼女がどんな人たちと一緒に歩んできたのかを知ると、ますます応援したくなるかもしれませんね。
原英莉花をキャディとして支える人たち
原英莉花(はら えりか)選手を支えたキャディの方たちをご紹介します。
尾崎智春|ジャンボ尾崎の長男
尾崎智春(おざき ともはる)さんは、あのジャンボ尾崎さんのご長男です。

原選手がまだ高校生だった頃から、ジャンボさんの門下生として学び始めた縁もあり、尾崎智春さんは原選手のマネジメントやコーチも担当してきました。
智春さんは、原選手だけでなく、ジャンボ軍団の他の女子プロたちのキャディも務めています。ミスに落ち込んだ時には、力強い言葉で背中を押し、緊張で硬くなった場面ではさりげないトークで笑顔を引き出してくれる。
そんな心の支えになれるキャディさんなのだそうです。
塚本岳|プロキャディ
塚本岳(つかもと がく)さんは、原英莉花選手の4度の優勝に寄り添ってきたプロキャディです。

- 【2020年】日本女子オープンゴルフ選手権
- 【2020年】JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
- 【2021年】大王製紙エリエールレディスオープン
- 【2023年】日本女子オープン
このように、大きな大会での原選手の輝かしい瞬間に、いつもそばで支えてきた存在でした。
もともとプロゴルファーを目指していた塚本さんに転機が訪れたのは、大学3年生の終わり頃。顔見知りだった原英莉花選手から「1試合だけキャディをお願いしたい」と声をかけられ、初めてタッグを組みました。
その試合で良い成績を残すことが出来た経験から、塚本岳さんは「選手として戦う道」ではなく「選手を支えるキャディー」として挑戦する決意を固めたのです。人生、どこでどう転ぶかわからないですね。
そんな二人でしたが、2024年、長く続いたタッグに一区切りがつくことになります。
原選手は「成績不振が理由ではない。ゴルフや試合以外の部分で考えることが多くなり、抱えるものが大きくなった」と語り、お互い新たなステージに進むための前向きな決断となったようです。
弟・マネージャー
エースキャディだった塚本岳さんとのタッグ解消後は、原英莉花選手のマネージャーさんや、弟さんがキャディバッグを担ぐ姿が見られました。
新たなスタートを切った原選手が、これからどんなキャディさんとタッグを組み、どんな物語を紡いでいくのか?その一歩一歩に、ますます目が離せませんね。
原英莉花はジャンボ尾崎の門下生
原英莉花(はら えりか)選手は、あのジャンボ尾崎さんが直接指導する「門下生」のひとり。しかも、ジャンボさんがこれまで「女子は教えない」と貫いてきた信条を覆し、初めて弟子入りを許された“第1号”なんです。

そんな歴史的瞬間のきっかけを作ったのが、「芹沢名人(せりざわ めいじん)」ことプロゴルファー芹沢信雄(せりざわ のぶお)さんのお兄さん。
原選手が高校生のとき、ジュニア大会でのプレーを見て「他の子とは何かが違う」とその輝きに気づきました。そして、「世界に通じる逸材かもしれない」と感じ、ジャンボさんに紹介したのです。
ただしジャンボさん、最初は「女子?いいよいいよ〜」と、まったく乗り気ではなかったそう。ところが――原選手のドライバーショットをひと目見た瞬間、空気が一変。
「今まで見た女子の中でナンバーワンだ」
その場で「いつでも好きなときに来て練習していい」と、特別に門を開いたのだとか。
まさに運命の出会い。
原選手の才能が、ジャンボさんの“女子NGルール”をあっさり塗り替えてしまった瞬間でした。
ジャンボ尾崎さんに対する最初の印象は?
原英莉花選手、実はジャンボ尾崎さんのことを最初はよく知らなかったそうです。
無理もありません。ジャンボさんが最後にツアー優勝を飾ったのは2002年のANAオープン。その頃、原選手はまだ3歳。ゴルフクラブよりもぬいぐるみがお友達だった年齢ですからね。
ジャンボさんについて調べようと「YouTube」を開いてみたところ、出てきたのは取材中にビシッと怒っている動画。「うわぁ怖い!」
実際に間近で会った時は「迫力がすごい!」そんな第一印象だったと笑いながら語っています。
ちなみに、ジャンボ邸を訪れた女子ジュニアたちがよくやってしまうのが、庭仕事中のジャンボさんを「お掃除のおじさん」と勘違いして挨拶してしまうというハプニングなのだとか(笑)。
出会いから3年後にゴルフアカデミー設立
ジャンボさんは、誰にでも自分のクラブを渡すことはないそうで、実の長男・智春さんでさえ「もらったことがない」とおっしゃいます。
ところが原選手がウェッジに悩んでいたとき、ジャンボさんは自分のウェッジを貸してくれたそうです。そしてそのクラブがしっくりきたことを見て、ジャンボさんはひと言。
「それ、やるよ」
これはもう、ジャンボさんの“最大級の愛情表現”ですね。
その3年後の2018年、「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」が正式にスタート。実はこのアカデミー設立のきっかけも、原英莉花選手との出会いが影響したと言われています。
この出会いから女子ゴルフの新時代が幕を開けた、と言っても過言ではないかもしれませんね。
原選手はこんなふうにコメントしています。
「ジャンボさんの行動だったり言葉だったりを本当に尊敬している。私にとってのジャンボさんは、今のジャンボさんです」
出典:Numberweb
原英莉花のキャディ・ジャンボ尾崎まとめ
この記事では原英莉花(はら えりか)選手のキャディと師匠のジャンボ尾崎さんについて
- 尾崎智春さん:ジャンボ尾崎さんのご長男で、原英莉花選手のマネジメントやコーチも務めた。試合ではキャディとして帯同することも。原選手にとって、技術面でも精神面でも大きな支えとなった存在。
- 塚本岳さん:原英莉花選手の4度の優勝に帯同したプロキャディ。もともとはプロゴルファー志望だったが、原選手との出会いをきっかけにキャディへ転向。2024年にタッグを解消。
- ジャンボ尾崎さん:日本ゴルフ界のレジェンドであり、原英莉花選手の師匠。原選手を高校生の頃から門下生として育て、プロとしての心構えや姿勢も教え込んだ大恩人。
ということについてお伝えしました。
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