畑岡奈紗(はたおか なさ)選手はアメリカのツアーで複数の優勝を果たしている女子プロゴルファーです。
その強さの秘密は、運動神経抜群のご両親の影響もあるのでしょうか?
この記事では、畑岡選手の家族構成やご両親の職業、幼少期のエピソード、プロになるまでの道のりをご紹介。さらに、師匠やコーチ、松山英樹選手からのアドバイスなど、気になる情報をまとめました。
畑岡奈紗の実家はどんな家庭?
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手のご両親は会社員として働いていらっしゃいます。
- 父・仁一(じんいち)さん:地元のホームセンター「山新グランステージつくば」に勤務
- 母・博美さん:ゴルフ場「宍戸ヒルズカントリークラブ」に勤務
どちらかというと一般的なご家庭です。
子供にゴルフを習わせるには相応の費用がかかります。畑岡家でも「もう厳しいかもしれない」と何度も思ったことがあったそうです。しかし、ご両親は娘の夢を支えるため、さまざまな工夫をしながら応援を続けました。
その努力の甲斐あって、畑岡選手はプロゴルファーとして大きく成長し、現在では世界を舞台に活躍しています。

こちらは、お父様の勤務先でサイン会を開催したときの様子です。
畑岡奈紗の実家の家族と家族構成
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手の実家は茨城県・笠間市にあり、4人家族です。
- 父親:会社員・元陸上選手
- 母親:会社員・ゴルフ経験者
- 本人:奈紗選手
- 妹:アマチュアゴルファー
- 愛犬:2匹
自宅には賞状やスポーツ新聞などが飾られている「奈紗記念館」があるそうです。それぐらい、トロフィーや賞状の数が多いということですね。

こちらは畑岡選手が17歳でプロ転向の会見を開いたときのもの。ご両親と一緒に。
実家の父親は陸上に打ち込んでいたスポーツマン
畑岡奈紗選手のお父様は、もともと陸上競技に打ち込んでいたバリバリのスポーツマンです。実は、娘には「陸上を…!」という思いがあったそうです。
その夢たるや、「日本人女性初の100m11秒台で走る選手に!」という壮大なもの。なんと、親子で世界陸上を観戦するために韓国まで飛んだことも。
でも、奈紗選手が本気でゴルフに取り組むようになったとき、仁一さんは娘のプロゴルファーの夢に向かって全力でサポートすることに方向転換。
ちなみに海外ツアーでは、コース内のポットからお湯を拝借し、インスタント味噌汁を作ろうとしたら…なんとそれ、ホットコーヒー☕だったというオチが(笑)。
ちなみにその後「妻が帯同してから娘の調子が良くなったみたい」と笑って語る、おちゃめなパパさんです。
実家の母親はベストスコア80のゴルフ経験者
畑岡奈紗選手のお母様はゴルフ場「宍戸ヒルズカントリークラブ」で予約受付を担当していました。
ゴルフが趣味で、ベストスコア「80」を記録したこともある上級者さんです。
高校時代はバレーボール部だったため、もともとスポーツが得意だったのでしょう。
畑岡選手が本格的にゴルフを始めると、娘のためにアスリート向けの食事や栄養学を学び、食事管理やキャディーなどで全面的にサポート。
特に印象的なのは、畑岡選手が「日本女子オープン選手権」で史上最年少優勝を果たしたとき、キャディーを務めたのがお母様だったこと。
母娘二人三脚での優勝は、家族の強い絆を感じさせますね。
妹もゴルフ経験者
畑岡奈紗選手には3歳年下の妹さん「利安(りあん)さん」がいます。
彼女もゴルフをプレーしており、アマチュア選手として活躍しています。
まだプロゴルファーではありませんが、将来的には姉妹そろって試合に出場する姿を見られるかもしれませんね。
名前の由来はNASA?幼い頃のかわいいエピソード
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手の名前は、アメリカ航空宇宙局「NASA」に由来しています。
ご両親は、
- 「誰も成し遂げていないことをできるように」
- 「世界に羽ばたく人になってほしい」
という願いを込めて「奈紗(なさ)」と名付けたそうです。
アメリカでも「憶えやすい名前」と評判で、畑岡選手自身もとても気に入っているのだとか。
幼い頃、アメリカのロケット打ち上げのテレビ中継を見ていたとき、画面の右上に「NASA」のロゴが映し出されているのを見た畑岡選手は「私の名前がテレビに出てる!」と大喜びしたそうです(笑)。
そんな可愛らしいエピソードも、彼女が世界で活躍する運命を感じさせますね。
畑中選手自身も気に入っている「NASA」という名前はアメリカでも「憶えやすい」と評判なのだそうです。
愛犬の名前も宇宙に由来
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手の実家では、トイプードルを2匹飼っています。
- ステラちゃん(女の子):星を意味する名前
- アポロちゃん(男の子):月面着陸に成功した宇宙船「アポロ計画」から命名
愛犬にも宇宙に関連する名前をつけたのですね。

お友達の実家が経営しているペットショップで一目ぼれしたのがステラちゃん、その2年後に誕生したのがアポロちゃんなのだとか。
「愛犬と遊んでいると心もリセットされる」と語る畑岡選手。アメリカ滞在中は、お父様に送ってもらった2匹の写真に癒されているのだそうです。
畑岡奈紗の幼少期|天才を育てた教育方針
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手は、小さい頃から元気いっぱい!おままごとよりも家の中を全力疾走するタイプで、幼稚園では男の子と遊ぶことが多かったとか。サッカーにドッジボール、かけっこ――どれを取っても「負け知らず」だったそうです。
そんな娘を育てた母の博美さんは「長女というより長男のように育てました」と笑います。ご両親は「女の子だから〇〇してはダメ」といった決めつけは一切せず、やりたいことは何でも挑戦させるスタイル。
そしてもうひとつ大切にしていたのが、「転んだら自分で起きる」という教え。小さな頃から、転んでも手を貸さず、「自分の責任は自分で取る」ことを自然に学ばせていたそうです。そんな家庭の方針が、畑岡選手の強い自立心につながっているのかもしれません。
ちなみに、スポーツ一筋に見える彼女ですが、実はかつてエレクトーン教室にも通っていた時期が。今ではすっかり弾き方を忘れてしまったそうです(笑)。
畑岡奈紗の学歴|ジュニアゴルファーからプロ転向までの歩み
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手はどのようにして世界でプレーするプロゴルファーに成長したのでしょうか?ここでは、ジュニア時代の環境や通っていた学校についてご紹介します。
小学生時代|最初に選んだのは野球|ゴルフをはじめたきっかけは?
いまや世界で活躍するプロゴルファー・畑岡奈紗選手。ですが、最初にバットを振っていたってご存じでしょうか?
小学生の頃は、地元の野球チームで白球を追いかけていた畑岡選手。…とはいえ、わずか1年で「女子がプロになるのは難しい世界」と冷静に分析し、辞退。小学生のうちから「プロになる」という視点でスポーツを選んでいたのは驚きですね。
そんな彼女がゴルフと出会ったのは、母親のゴルフ練習にくっついて行ったのがきっかけ。ボールがスカッとまっすぐ飛んだときの気持ちよさにハマり、「これだ!」とピンときたようです。野球からゴルフへ――運命のチェンジアップでした。
7歳のとき、ジュニア用のクラブを手に入れるも、最初は月に数回、母と練習場に通う程度のゆる〜いスタート。それでもゴルフの魅力は着実に彼女の心をつかんでいきました。
やがて11歳、母の勤務先「宍戸ヒルズカントリークラブ」のジュニア大会に初出場。ところが結果は…下から数えて3〜4番目。この経験が、彼女の闘志に火をつけたのかもしれませんね。
出身中学|岩間中学校|陸上部でトレーニング
畑岡奈紗選手の出身中学は「岩間中学校」。ゴルフのトレーニングを兼ねて「陸上部」に所属していました。
夏場は午後7時頃まで部活動をし、夕食後にさらに2時間の打ち込み練習。帰宅は夜10時を過ぎていたのではないでしょうか。驚異的な体力と努力がうかがえます。
毎年観戦していた「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で「宮里藍(みやざと あい)選手」のプレーを目の当たりにし、「私もプロになりたい」と強く思うように。
中学2年生で「ヒルズゴルフ トミーアカデミー」に入り「中嶋常幸(なかじま つねゆき)プロ」に師事します。
出身高校|ルネサンス高等学校|地球上で一番ストイック”な高校生!?
高校はゴルフに専念できる環境を求めて通信制の「ルネサンス高等学校」に進学。試合や練習を優先できる環境で、競技に打ち込みました。
2015年から2016年にかけては「ナショナルチーム」の一員としても活躍していた畑岡奈紗選手。当時からすでに頭ひとつ抜けた実力を持っていたんです。
しかもただの実力者じゃありません!ナショナルチームのヘッドコーチ「ガレス・ジョーンズさん」がこんなコメントを残しています。
「彼女ほどストイックにトレーニングできる選手は、この地球上にはいない」
…え?地球上!? って思わずツッコミたくなるくらいの大絶賛!

それだけ畑岡選手の努力と集中力は、当時から群を抜いていたんですね。

プロ転向|高校卒業と同時にプロの世界へ
畑岡奈紗選手が一気に注目を集めたのは、高校3年生のとき。
「日本女子オープン」でアマチュアとして出場し、なんと優勝しちゃったんです!
国内メジャーでアマチュアが勝つなんて、前代未聞の快挙でした。
この大きな勝利をきっかけに、同じ年にプロへと転向。大学には進学せず、迷いなくゴルフ一本に絞ったその決断力もすごいですよね。
早い段階でプロの世界に飛び込んだからこそ、今の活躍につながっているのかもしれません。
畑岡奈紗の師匠・コーチ
畑岡奈紗(はたおかなさ)選手はどんな人にゴルフを教わってきたのでしょうか?
師匠:中嶋常幸プロ
中学2年生の頃から、中嶋常幸(なかじま つねゆき)プロの指導を受けています。
中嶋プロも「礼儀もしっかりしていて、安心して見ていられる」と畑岡選手の成長を見守っています。
氏名 | 中嶋常幸(Tsuneyuki Nakajima) |
生年月日 | 1954年10月20日 |
通算勝利 | 日本48勝(国内メジャー11勝)・日本シニア1勝 |
中島常幸プロは日本ゴルフ界のレジェンドとして知られるプロゴルファーです。
コーチ:黒宮幹仁氏
2022年からは黒宮幹仁(くろみや みきひと)コーチに師事。
松山英樹選手や稲見萌寧選手など、多くのトップ選手を指導している実力派コーチです。
スイングを黒宮コーチが担当し、パッティングやフィジカルは別の専門家が指導する“チーム制”を取り入れています。
- 生年月日 / 1991年4月25日(石川遼、松山英樹と同学年)
- 出身地 / 愛知県
- 黒宮ゴルフアカデミー主宰
畑岡奈紗が松山英樹にもらったアドバイスは?
畑岡奈紗(はたおか なさ)選手は、あの「松山英樹(まつやま ひでき)プロ」とも親交があるんです。
アメリカでは一緒に食事をする機会もあり、その中で松山プロからはこんなアドバイスが──
「サイン、もっと簡単にしたほうがいいよ」
……え、そこ?(笑)
聞けば「100人に書くなら、簡単にして500人にしてあげたほうがいい」ってことなのだとか。いや、サインの効率ってプロ意識高すぎませんか!?
とはいえ、世界で戦うトップ選手だからこそのファンサービス。「千人単位でサインする男」の一言には、説得力しかないですよね。

こちらはテレビ番組に共演したときの様子。
「目隠しパッティングゲーム」に挑戦!
畑岡奈紗は何回優勝している?
畑岡奈紗(はたおかなさ)選手は国内外で11勝しています。
- 国内:5勝(メジャー4勝)
- 米国:6勝
こちらはそのなかでも印象的な成績です。
年度 | 大会名 | 順位 | |
2019 | 日本 | 日本女子オープンゴルフ選手権 \日本メジャー優勝/ | 優勝 |
2019 | 日本 | 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 \日本メジャー優勝/ | 優勝 |
2018 | 米国 | ウォルマートNWアーカンソー選手権 \米ツアー初優勝/ | 優勝 |
2017 | 日本 | 日本女子オープンゴルフ選手権競技 \日本メジャー優勝/ | 優勝 |
2017 | 日本 | ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン \プロ初優勝/ | 優勝 |
特に、日本のメジャー大会では「日本女子プロゴルフ選手権」「日本女子オープンゴルフ選手権競技」で優勝。残る「ワールドレディスチャンピオンシップ」と「JLPGAツアーチャンピオンシップ」での優勝が期待されます。

今後、メジャー制覇の瞬間が楽しみですね!
世界ランキングは?
畑岡奈紗選手のランキング推移をまとめました。
年度 | 世界ランキング | 賞金ランキング (米国女子) | 賞金 (米ドル) |
---|---|---|---|
2024 | 34位 | 37位 | 956,586 |
2023 | 17位 | 8位 | 1,988,216 |
2022 | 10位 | 13位 | 1,402,138 |
2021 | 6位 | 3位 | 1,901,081 |
2020 | 7位 | 5位 | 854,024 |
2019 | 6位 | 18位 | 917,273 |
2018 | 7位 | 5位 | 1,454,261 |
2017 | 44位 | 140位 | 37,852 |
2016 | 135位 |
畑岡奈紗選手は、アメリカという大舞台で長年にわたって安定した成績を残してきました。
2021年には世界ランキング6位、米国女子賞金ランキングでも3位と、世界トップレベルの実力を証明。年によって順位に変動はあるものの、毎シーズン100万ドル以上の賞金を獲得する安定感は本当に驚きです。
特に若くして渡米し、異国の地でこれだけの結果を出し続けていることに、努力やメンタルの強さを感じずにはいられません。
2024年は少しランキングを落としていますが、これまでの経験と実力を考えると、今後の巻き返しにも大いに期待が高まります。
畑岡奈紗のwiki風プロフィール
世界の舞台で活躍する畑岡奈紗(はたおか なさ)選手のプロフィールです。
氏名 | 畑岡奈紗(Nasa Hataoka) |
所属 | アビームコンサルティング |
出身地 | 茨城県笠間市 |
生年月日 | 1999年1月13日(26歳) |
身長 | 158cm |
血液型 | A型 |
ゴルフ歴 | 11歳~(母の影響) |
プロ転向 | 2016年10月 |
趣味 | 映画鑑賞 |
畑岡奈紗選手はどんな人?
■性格:負けず嫌い
プロゴルファーにとって「負けず嫌い」は大事な資質のひとつ。畑岡選手も例に漏れず、小さい頃からとにかく「勝ちたい!」という強い気持ちを持ち続けてきました。ただ単に勝負にこだわるだけではなく、ミスした自分に悔しがる姿や、納得いかないプレーに涙する姿には、ゴルフにかける真剣さと責任感がにじみ出ています。
■ゲン担ぎ:靴は「必ず左から履く」
実はちょっとしたルーティンも大事にしている畑岡選手。彼女のゲン担ぎは「靴を左から履く」こと。
これは、かのイチロー選手も実践していたことで知られ、勝負の世界に生きるアスリートにとって「心を整えるスイッチ」のようなものかもしれません。
■好きな食べ物:牛タン & 地元の味
アメリカを拠点に戦う日々の中で、畑岡選手が好きな食べ物は「牛タン」。そしてもうひとつの「帰国後のお楽しみ」は「地元・茨城のラーメン」!なかでも「豚骨しょうゆ味」がおすすめなんだとか🍜
ハードなツアー生活を送る中で、懐かしい味にほっとする時間は、心と体の栄養にもなっているのでしょうね。
畑岡奈紗の実家の家族・経歴まとめ
この記事では畑岡奈紗(はたおか なさ)選手について
- 畑岡奈紗選手は4人家族で、父は元陸上選手、母と妹もゴルフ経験者
- 小学生の頃から「プロになる」ことを意識し、競技を選択
- 2016年、日本女子オープンでアマチュア優勝し、プロ転向
- 現在は世界を舞台に活躍し、さらなる飛躍が期待される選手
ということについてお伝えしました。
これからの活躍が楽しみですね!
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