ミシェル・ウィーはハワイ出身のプロゴルファーです。
長身を生かしたパワフルなスイングで「女性版タイガー・ウッズ」として注目を集め、数々の大会で活躍しました。2023年にツアーを引退し、現在は家庭を大切にしながらゴルフ界にも関わり続けています。
この記事ではミシェル・ウィーの結婚相手やお子さん、実家の家族やゴルフのキャリアについてご紹介します。
ミシェル・ウィーの結婚と夫の経歴
ミシェル・ウィーは2019年8月、ジョニー・ウェストさんと結婚しました。
ジョニー・ウェストさんはNBAチーム「ゴールデンステート・ウォリアーズ」の幹部を務めており、元バスケットボール選手でもあります。
また、彼の父親はNBAのレジェンド、ジェリー・ウェストさん。引退後はバスケットボール殿堂入りを果たし、NBAのロゴのモデルともいわれる名選手でした。
夫婦そろってスポーツ界に携わる家庭ということもあり、互いにアスリートとしての経験や苦労を理解し合える関係のようです。
- 生年月日 / 1988年5月18日(ミシェル・ウィーより1歳年上)
- 出身地 / アメリカ・カリフォルニア州
- 出身校 / ウェストバージニア大学
- 身長 / 191cm
ミシェル・ウィーに子供は何人いる?
ミシェル・ウィーは結婚後、ふたりのお子さんに恵まれました。
第一子は2020年6月に、第二子は2024年10月に誕生。SNSでは家族の写真も公開しており、充実した日々を送っている様子が伝わってきます。
トップアスリートから祝福のコメントもたくさん寄せられました。宮里藍選手、横峯さくら選手、ポーラー・クリーマー、ローリー・マキロイなど。
将来、お子さんがスポーツの道に進むのかどうかも楽しみですね。
| 父方の祖父 | サンキュ・ウィ(Sang-Kyu Wie)博士 | 航空工学者・ソウル大学校名誉教授 |
| 父親 | ビョンウク・ウィーさん | ハワイ大学教授 |
| 母親 | ボーさん | 元ミスコリア・アマチュアゴルファー |
ミシェル・ウィーの出身地と実家の家族構成
ミシェル・ウィーは1989年10月11日、ハワイ州ホノルルで生まれました。
両親は韓国出身で、父親はハワイ大学の教授、母親はアマチュアゴルファーとして活躍していました。
特に母親は韓国のアマチュア大会で優勝した経験もあり、幼少期からゴルフに触れる環境が整っていたといえます。
ミシェル・ウィーはアメリカと韓国の二重国籍を持っていましたが、2013年にアメリカ国籍を選択しました。
ミシェル・ウィーのゴルフのあゆみ
ミシェル・ウィーは4歳のとき、母・ボーさんの影響でゴルフを始めました。父・ビョンウク・ウィーさんが手ほどきをしたとされ、ご両親ともにゴルフの経験があったようです。
幼少期から才能を発揮し、ゴルフを始めてすぐにドライバーで100ヤードを飛ばすほどでした。
また、早くから大会で活躍しています。
| 10歳 | 全米女子アマチュアパブリックリンクス | 最年少(当時)で出場 |
| 12歳 | 米女子ツアー | 初参戦 |
| 13歳 | 全米女子アマパブリックリンクス選手権 | 🏆優勝🏆 |
史上最年少でのプロ転向
2005年、ミシェル・ウィーは16歳の誕生日を迎える6日前にプロ転向を発表しました。当時、史上最年少の女子プロゴルファーとして注目を集めました。
プロ転向の記者会見はホノルルの高級ホテル「ザ・カハラ」(当時カハラ・マンダリン・オリエンタル)で行われ、世界中のメディアが取材に訪れました。
また、ナイキやソニーと推定総額1,000万ドル(約11億円)規模の契約を結び、そのスポンサー契約の大きさも話題になりました。
インタビューでは以下のような目標を語っています。
- 女性として初めてマスターズに出場すること
- 時代の先端を行く存在になること
- 将来的にファッション業界にも関わること
プロ転向後の苦難と復活、ツアーの長期離脱
ミシェル・ウィーはプロ転向後、必ずしも順風満帆なキャリアを歩んだわけではありません。
左手首の故障に悩まされ、思うような結果が出ない時期が続きました。さらに、スコアカードへの署名忘れによる失格など、経験不足からくるミスも重なり、一時は深刻な低迷を味わいます。
それでも諦めることなく挑戦を続けたウィーは、2009年の「ロレーナ・オチョア・インビテーショナル」で念願のツアー初優勝を達成。その後は着実に勝利を重ね、通算5勝を挙げました。
なかでも、2014年の「全米女子オープン」での優勝は、彼女のキャリアを象徴する大きな一歩となります。幾度もの挫折を乗り越えて手にしたメジャータイトルは、ミシェル・ウィーの強い精神力と才能を世界に改めて印象づける結果となりました。
こちらは「United States Golf Association (USGA)」のYouTubeチャンネルからお借りした動画です(日本語字幕はありません)。
| 年度 | 大会名 | 順位 |
|---|---|---|
| 2009 | ロレーナ・オチョア・インビテーショナル | 🏆優勝🏆 |
| 2010 | カナディアン女子オープン | 🏆優勝🏆 |
| 2014 | LPGAロッテ選手権 | 🏆優勝🏆 |
| 2014 | 全米女子オープン \初のメジャータイトル/ | 🏆優勝🏆 |
| 2018 | HSBC女子世界選手権 | 🏆優勝🏆 |
しかし、2019年の「KPMG全米女子プロ」に出場後、ミシェル・ウィーは手首の故障によりツアーから長期離脱しました。
結婚したのはこのあと、2019年8月です。

ちなみに、日本人選手では笹生優花(さそうゆうか)選手が2度の優勝を達成しています。日本のファンにとっても大きな話題となりました。
笹生優花の父の職業は?母はフィリピン出身で兄弟は5人?全米女子OP優勝までの道のり
ミシェル・ウィーの出身大学「スタンフォード大学」
ミシェル・ウィーは2007年に名門・スタンフォード大学に入学しました。
ゴルフのオフシーズンを活用しながら学業を続け、「コミュニケーション学」を専攻。最終的に学位を取得し、プロゴルファーとして活躍しながら大学卒業も果たしました。
なお、スタンフォード大学はタイガー・ウッズの出身校でもあります。
ミシェル・ウィーの伝説
ミシェル・ウィーは「最も話題にのぼり続けた女子プロゴルファー」といわれています。
男子ツアーへの挑戦
ミシェル・ウィーは、男子プロツアーにも挑戦したことで話題になりました。
通常、女子ツアーには女子選手のみが出場できますが、男子ツアーには出場制限がなく、女子選手も参戦できます。
ウィーは日米の男子ツアーに3度出場しました。
| 年度 | 大会名 | 順位 | |
|---|---|---|---|
| 2004 | 米国 | ソニーオープン | 予選落ち(1打差) |
| 2005 | 日本 | カシオワールドオープン | 予選落ち(1打差) |
| 2006 | 日本 | カシオワールドオープン | 予選落ち |
予選突破には至りませんでしたが、男子ツアーに挑戦したこと自体が大きな話題となりました。
日本の選手では「宮里藍(みやざとあい)プロ」も男子ツアーに出場したことがあります。
ゴルフウェア
ミシェル・ウィーは、個性的なゴルフウェアでも注目を集めました。
特にシンガポールの大会で披露したノースリーブのトップスは賛否が分かれるデザインでしたが、スポンサーとの関係もあり、話題性が高まりました。
パタースタイル
また、彼女の独特なパッティングスタイルも注目されました。背中を大きく曲げたフォームは、一見するとお辞儀をしているようにも見えましたが、視線を地面に近づけることで正確なパッティングを目指した工夫でした。
あまり入らずに悩んでいたとき、身長が低くパターが上手な選手にヒントを得たそうです。
出典:Golf News Net
ミシェル・ウィーの産後の復帰
左手首の故障で長期離脱を余儀なくされていたミシェル・ウィーは、2019年8月に結婚し、2020年6月には第一子を出産しました。
当時は「ツアー復帰は難しいのではないか」と見る声も多くありましたが、出産を経てウィーの意識は大きく変わります。
その原動力となったのが、「娘にプレーする姿を見せたい」という強い思いでした。
ウィーは産後わずか10日でトレーニングを再開。インスタグラムには、娘をベビーカーに乗せて練習に向かう様子も投稿され、母として、そしてプロゴルファーとして前に進む姿が大きな注目を集めました。
そして2021年、「起亜クラシック(カリフォルニア州)」で約1年9か月ぶりのツアー復帰を果たします。出産と怪我を乗り越えて戻ってきたウィーの姿は、多くのファンに勇気と感動を与えました。
| 年度 | 大会名 | 順位 |
|---|---|---|
| 2021 | 起亜クラシック | 136位T(予選落ち) |
| 2021 | LPGAメディヒール選手権 | 40位 |
| 2021 | 全米女子プロ | 46位 |
引退
ツアー復帰を果たしたミシェル・ウィーでしたが、2022年の「全米女子オープン」出場を最後に、ウィーは現役引退を決断します。
度重なるケガと長いリハビリ生活に加え、母として家庭を大切にしたいという思いが、引退を後押ししたといわれています。
そして2023年、ペブルビーチGLで開催された「全米女子オープン」で、ウィーは正式にツアーに別れを告げました。
この特別な舞台で同組となったのは、女子ゴルフ界のレジェンドである「アニカ・ソレンスタム」。キャディを務めたのは夫のジョニー・ウェストさんで、会場には愛娘の姿もありました。
予選2日目の最終18番ホールでは約9メートルのロングパットを沈め、ギャラリーからは大きな歓声と拍手が。
ウィー自身も「ラウンド中ずっと涙をこらえていました」と語るほど、感情のこもったラストラウンドとなりました。
15歳でプロ転向し、数々の記録と話題を生み出してきたミシェル・ウィー。その挑戦的なプレースタイルと、困難に立ち向かい続ける姿勢は、今も多くのファンの心に強く刻まれています。
こちらは「United States Golf Association (USGA)」のYouTubeチャンネルからお借りした動画です(日本語字幕はありません)。
- ▶00:34~ ウィーのバンカーショット、見事なナイスオン。
- ▶01:07~ ウィーのラストパット。ロングパットを沈め、会場は大歓声
- ▶02:22~ アニカもパッドを沈め、ウィーとハグ
- ▶03:07~ ウィーとアニカに花束が贈呈
- ▶04:03~ ミシェル・ウィーのインタビュー
- ▶05:37~ アニカ・ソレンスタムのインタビュー
| 年度 | 大会名 | 順位 |
|---|---|---|
| 2023 | 全米女子オープン | 133位T(予選落ち) |
ちなみにこの大会でトロフィーを手にしたのはミシェル・ウィーと同じくハワイ出身の「アリセン・コープス」。日本人選手では4位Tに「畑岡奈紗(はたおかなさ)選手」、6位Tに「古江彩佳(ふるえあやか)選手」がランクインしました。
ミシェル・ウィーのwiki風プロフィール
ミシェル・ウィーのプロフィールです。
| 氏名 | ミシェル・ウィー(Michelle Sung Wie West) |
| 出身地 | アメリカ・ハワイ州ホノルル |
| 生年月日 | 1989年10月11日 |
| 身長 | 185cm |
| ゴルフ歴 | 4歳~ |
| プロ転向 | 2005年 |
| 出身校 | スタンフォード大学 |
ミシェル・ウィーは、「プロ生活を続けながらスタンフォード大を卒業したこと」と「全米女子オープンでの優勝」の両方を成し遂げたことを誇りに思っていると語っています。
引退後、ナイキ・オメガ・MGMなどのスポンサーはミシェル・ウィーと契約を継続。特にナイキではブランド開発に関わるなど、新たな分野での活躍が期待されています。
ミシェル・ウィーのまとめ
この記事では ミシェル・ウィー について
- 韓国出身の両親のもと、ハワイで誕生。2013年にアメリカ国籍を選択。
- 16歳の誕生日を迎える6日前にプロ転向を発表し、史上最年少の女子プロゴルファー(当時)として注目を集める。
- 通算5勝(内メジャー「全米女子オープン」1勝を含む)を達成。
- 2019年手首の故障によりツアーから離脱。
- 2019年に元バスケットボール選手と結婚し、2020年に第一子が誕生。
- 第一子を出産後、練習を開始。2021年にツアー復帰。
- 2023年の全米女子オープンで現役を正式に引退。
- 2024年に第二子が誕生。
という内容をお届けしました。
ミシェル・ウィーと同じくスタンフォード大学出身のタイガー・ウッズ。彼の“強さの秘密”は「潜在意識」にありました。世界の頂点に立つアスリートの、心の持ち方とは?





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